【お役立ち情報】#3HeadSpinがグローバルコンシューマアプリの読み込み速度を高速化するのにどのように役立ったか

haedspinパフォーマンス課題改善事例

今回の記事では、HeadSpinを使いどのようなアプローチでユーザーエクスペリエンスが改善できるかを事例を通して解説していきます。

この事例では、グローバルでコンシューマ向けサービスを提供している企業が、シンガポールだけでユーザーエクスペリエンスが低下していることに気づき、それを素早く解決するまでを紹介しています。なぜシンガポールだけユーザーエクスペリエンスが低下したのでしょうか?

では早速いきましょう!

 

Headspinアプリの読み込み高速化

問題の解明

先日、HeadSpinのデジタルエクスペリエンスAIプラットフォームは、シンガポールのグローバルコンシューマー向けサブスクリプション・アプリで発生しているいくつかの重大なパフォーマンス問題を検出しました。シンガポールの実際のネットワーク上でアプリを実行している実際のデバイスから収集した以下の状況がHeadSpinを利用することで判明しました。

【ISSUE 1】画像のパフォーマンスが非常に悪い

画像の読み込みが非常に遅く、パフォーマンスを低下させ、ユーザーのエンゲージメントを危険にさらしていました。アプリは画像をダウンロードするのに36.089秒かかっていました。

【ISSUE 2】CDN と API 接続に問題がある

結論から言うと、API と CDN のパフォーマンスの両方が、アプリのパフォーマンスを低下させていました。

【ISSUE 3】SDKの接続が遅い

HeadSpinは、シンガポールのユーザー向けの多くのサードパーティのSDKの接続が遅いことをエンジニアに示しました。


これらの問題の根本原因

アプリがどのようにリクエストを処理しているかを詳しく見てみると、API と CDN の IP がシンガポール近郊のローカル サーバーではなく、北米のサーバーにマッピングされていることがわかりました。


シンガポールを起点としたリクエストと北米のサーバーへのマッピングにより、ホップタイムが長く、TTFB(Time To First Byte:ここでは、Webサーバーにリクエストを行なった際にサーバから初めて1バイトが帰ってくる時間。値が高いほど時間がかかっている)が高く、ユーザー エクスペリエンスが低下していました。

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HeaedSpinの付加価値

HeadSpinが提供した分析・指摘に基づいて、エンジニアはレイテンシーの低いCDNに迅速かつシームレスに移行し、問題のあるAPI接続を修正することができました。シンガポールのアプリのパフォーマンスは正常に戻り、さまざまな形で会社に価値をもたらしました。

①未知の問題の特定

HeadSpinは、これまで知られていなかった(不明だった)パフォーマンスの問題を積極的に発見しました。HeadSpinがなければ、これらの問題は発見・解決されず、シンガポールでのコンバージョン率や収益に悪影響を与えていたでしょう。

②ローカルの問題をリモートで把握

HeadSpinを使用することで、同社は、エンジニアリング拠点もリソースもない場所で、米国カリフォルニアにいながらWebブラウザ操作のみで、非常にローカルな問題を追跡して修正することができました。
HeadSpinのエンジニアはシンガポールのデバイスにリモートアクセスし、現地のリソースを使う(雇う)ことなく、実際のパフォーマンス問題のデバッグをすることができたばかりでなく、シンガポールの実際のユーザーと同じようにアプリを体験することができました。

③解決策を効率的に導き出す

HeadSpinのパフォーマンスセッションは、エンジニアが問題の根本原因を効率的に理解するのに役立ちました。解決策を実行するのに数週間もかからず、数秒で解決できたため、開発者は生産性を維持することができました。何が起きているのかを理解するために、干し草の山の中の針を探す必要はありませんでした。

④ユーザーのエンゲージメントの保護

多くのコンシューマー向け定額制アプリと同様に、ビジネスの成功はユーザーの強いエンゲージメントによって支えられています。HeadSpinは、画像ダウンロード時間の遅さを解消し、これ以上のネガティブなユーザー体験を防ぐことで、シンガポール市場での継続的なユーザーエンゲージメント、収益転換の改善、持続的なビジネスの成功に貢献しました。

⑤インサイト

アプリがユーザーの体験に不可欠な基本操作を実行するのに1分以上かかっていました。
画像をダウンロードした後、アプリが画像をレンダリングするのにさらに9秒以上かかっていました。
API サーバーの平均 TTFB は ~ 700ms 以上でしたが、一部の API サーバーの TTFB は 2 秒以上かかっていました。
AppsFlyer のような 3p SDK は、TLS 接続を確立するのに 1 秒以上かかっていました。
APIのIPは54.192.151.20というシアトル近郊のAWSサーバーにマッピングされていました。
CDN の IP は北米にある 23.75.23.87 にマッピングされていました。

参考出典:https://www.headspin.io/blog/performance/how-headspin-helped-a-global-consumer-subscription-app-load-faster/

 

いかがでしたか。

HeadSpinは、他のパフォーマンスモニタリングツールと異なり、以下のような分かりやすいUIで提供できることが大きな特徴です。

  • お客様のITシステムにSDKやその他の設定を加える必要がない
  • 利用者の利用環境により近い環境でモニタリングできる
  • スマホアプリ、サーバサイド、ネットワークのどこにボトルネックがあるかを指摘できる
  • スマホの内部動作(CPU/メモリー/電池消耗など)まで解析ができる
  • 全ての指標をAIが分析しボトルネックの可能性をサジェストすることができる
     

当社では、HeadSpinの全てのサービスラインアップを取り扱っております。

ご関心をお持ち頂けましたら、ぜひトライアルで体感してみてください。
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