SharePoint Onlineへの移行方法
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Office 365 の Microsoft SharePoint Online では、共同作業を行ったり、他のユーザーへの通知と協力を行ったり、ビジネスプロセスを変換したり、総合的な知識を活用したりすることができます。
今回は、SharePoint On-Premises及びSharePoint Onlineの市場推移やSharePoint Onlineへの移行についてお伝えしていきます。
■関連記事:
SharePoint On-Premises/SharePoint Onlineの市場推移
<SharePoint On-premises対Online Market Share>※ Radicati Groupより(2019/04時点)
2013年にMicrosoft社からSharePoint Onlineが発売されて以来、SharePoint Onlineが広まってきました。 昨今、SharePoint Onlineは世界市場を席巻し、特に2016年からSharePoint Onlineの利用者数が増え、SharePoint On-Premisesを上回りました。
移行方法の種類とメリット/デメリットについて
↑方法3でご紹介するMicrosoft社の「Fast Track」サービス
SharePoint Online誕生以来、SharePoint On-Premisesの利用者がSharePoint Onlineへのデータ移行の需要が高まっています。
そこで移行方法の種類別メリット・デメリットについて、おさらいをしておきましょう!
方法1:手動
メリット:
- 手動移行のため、コストが低い。
デメリット:
- ルックアップフィールド、メタデータのマッピングが難しい。
- アイテム権限を手動で移行するのに時間がかかる。
- サイト構造を手動で作成するのに時間がかかる。
まとめ>>
SharePoint標準機能のみ使用している場合にはオススメ。 データ量が少ない場合は良いが、多くなると全て手動なので移行期間が長くなる。
方法2:PowerShellスクリプトを使用する
メリット:
- 自分で開発するため、コストが低い。
- ルックアップフィールド、メタデータフィールドを移行できる。
デメリット:
- PowerShellとSharePointを開発できるリソースが必要。
- 移行速度が遅く、構造を手動で作成するのに時間がかかる。
- バグ管理が難しい。 再利用性が低い。
まとめ>>
Microsoft社から提供されているAPIでユーザー自身がPowerShellスクリプトを開発し、データを移行が可能。データ量が多く、SharePoint標準機能のみ使用する会社にオススメ。
方法3:Microsoft社のFast Trackサービスを使用する
メリット:
- ライセンス料がかからない。
- 移行速度が速い。(Azure Storage使用)
デメリット:
- SharePoint 2013のファイルとドキュメントライブラリのみから移行可能。
- ユーザー数が150名以上の場合のみ無料でサポートする。
まとめ>>
Office 365ユーザーの大企業に対してMicrosoft社は、移行サービスSharePoint Migration Toolを無料で提供している。 詳細は、https://docs.microsoft.com/en-us/fasttrack/o365-data-migrationをご参照ください。
方法4:その他、移行ツールを使用する
データ量とユーザー数が多い場合、上記の方法1〜3の方法では難しいのではないかという感じですね。 そのため、ShareGate、Coibumiなどデータ移行専用のツールが必要になります。
ShareGateは、人気のあるOffice 365へのデータ移行ツールで、SharePointの基本知識を持つIT部門担当者向けツールになります。このツールは「ONE TO ONE」方式でSharePoint On-Premises環境からSharePoint Online環境に直接データを移行できるように設計されているのが特徴です。
メリット:
- 使用しやすい。
- 移行速度が速い。
- 各種データが移行可能。
- サイト構造も移行可能。
デメリット:
- 使用料(約4000$/1年)が高い。
- SharePoint以外のプラットフォームをサポートしていない。
- 英語対応のみ。
詳細は、https://sharegate.com/をご参照ください。
■関連記事:
Coibumi Data Migrationツールとは
コウェルのData Migration Ver2.0
SharePoint Online移行の需要には、市場の推移が大きく関係しているため、当社は綿密な市場調査を行なった上でCoibumi Data Migration(CDM)ツールの開発に着手しました。
当社は、“MIGRATE EVERYTHING”を開発方針とし、本ツールが複数の移行元/移行先で難しい移行ケースにも対応可能なツール群を目指しています。 図のように、中間のデータベース(SQLサーバー)に抽出する方法により、データ処理を簡単に、かつデータ移行に柔軟に対応することができます。又、Lotus Notes、SharePointの各種データが移行可能で、インタフェースとヘルプが日本語対応な点も特長です。
CDMツールのSharePoint移行機能の主な特徴
〇SharePoint Onlineへのデータ移行に対応
- 移行元はSharePoint Server 2010/2013/2016をサポート
- サーバ、PCのどちらにもインストール可能
〇豊富なデータ移行機能
- サイトコレクション/サイト/リスト/アイテム等、任意のコンテンツレベルで移行することが可能
- 各コンテンツの権限情報やプロパティ情報を保持して移行することが可能
- SharePointグループやアクセス許可レベルなど、サイトの設定情報の移行が可能
- ユーザ情報や権限情報、プロパティ情報を修正して移行することが可能
- PowerShellによる外部操作が可能
〇サイト構築とデータ移行の工程を分離したフローを実現
- 複数のSharePoint Serverを1つのSharePoint Onlineにデータ移行が可能
- 複数のフィールドを1つのフィールドに結合可能(データ処理後の移行が可能)
- 差分移行が可能
- 移行に伴うダウンタイムの短縮
※本ツールが柔軟に設計されるので、利用者はSharePoint、SQL、PowerShellの専門知識が必要です。又、他のツールと同様、CoibumiツールではWebパーツ/ワークフローなど幾つかのSharePoint部分ではサポートしない点は注意が必要になります。
当社では、ツール開発だけではなく、移行サービスやSharePoint構築サービスも提供しています。
当社の開発者・QAエンジニアは、複数のSharePointへの移行開発・SharePoint開発案件にも実績があります。
経験豊富なエンジニアが多く在籍していますので、SharePoint関連の移行・開発について是非ご相談ください!
当社のSharePointチームについてはこちらのリンクをご覧ください。
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オフショア開発とはビジネスでは海外の現地企業や法人などにシステム開発を委託することを言います。
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