ベルフェイス株式会社
プロダクトグループ プロダクトディビジョン Quality Assuranceチーム
酒徳様・中野様
会社名:ベルフェイス株式会社
URL:https://corp.bell-face.com/
設立:2015年4月27日
所在地:東京都港区芝浦1-1-1浜松町ビルディング12階
電話で商品提案から目論見書交付・約定までを完結できる電話面談システム「bellFace」を展開するテクノロジー企業。オンライン営業システム領域においてベンダー別売上金額シェアで5年連続1位を達成するセールス領域におけるリーディングテクノロジーカンパニー。
◁今回インタビューにご協力いただいた、左から酒徳様、中野様
役職:プロダクトグループ プロダクトディビジョン Quality Assuranceチーム マネージャー
酒徳 圭介 様
ご経歴紹介:大学卒業後、SIerに入社し、プログラマー、システムエンジニアを経て、テストエンジニアとして医療機器の案件に従事。弥生株式会社にて、品質リーダー、プロジェクトマネージャーとして、共通部門や新規開発を担当。第三者検証企業にて、品質コンサルタントとして、人事システムや官公庁案件を担当。現在はQAチームのマネージャーを務める。
役職:プロダクトグループ プロダクトディビジョン Quality Assuranceチーム リーダー
中野 洋輔 様
ご経歴紹介:独立系SIer、テスト専門会社にて第三者検証として品質保証業務に約13年従事。2020年11月にベルフェイス株式会社へ入社し、QAチームのリーダーを務める。
ーCW:QA・品質管理という観点で、御社プロダクトの特性上難しい点はありましたか?
酒徳様:電話をしながらwebブラウザ上でオンライン面談をするようなシステムなので、実際に、電話と面談、webと電話を使いながらテストをしなければいけないのが、特徴的なところです。テストを自動化するにしても一部自動化のプラットフォームが使えないところがあるので、そのあたりがテストをする上で重要なところです。
中野様:弊社の「bellFace」というシステムって現在は金融業界のBtoC営業をメインのユースケースにしているサービスなので、リテラシーが高くない方々の利用も想定されます。ですので、使いやすさなどもテストとして気をつけなきゃいけないと思っています。
ーCW:どのような経緯でコウェルとのお取組みが始まったのでしょうか?
酒徳様:弊社のその時の状況が、貴社の事業との親和性が高かったというところからですね。それまで、複数のテストベンダーを使っていたのですが、なかなかパフォーマンスが上がらなかったという状況があり、そこで違うベンダーを使ってみようと。ご紹介もあって貴社との取組がスタートしました。
ーCW:開始から3年以上経過している中で、会社の成長のフェーズの変化、その中でのコウェルとの関わり方の変化などはありますか?
酒徳様:すでにある程度組織が成熟してきていたものの、当社の社員にとっても変化が大きかった3年でした。その大きな変革に貴社がすごくついて来てくれたと思っています。弊社の組織体制がそれまで担当領域ごと・機能ごとに分かれていたのが、組織が変化しても、既に貴社がサービスの知見を持っていたことで、組織の変更にも容易に対応していただけたのは大きかったです。
中野様:やっぱりスタートアップの企業なので、一週前に伝えたことがガラリと変わってしまうというのはザラにあったと思うんですが、それに対しても柔軟に対応いただいたと思います。特に要員ですね。スピーディーに調整いただいたので、こちらとしても体制が組みやすかったです。
ーCW:御社のプロジェクト特性にアジャイル開発があると思います。一般的にアジャイル開発におけるテストはオンサイトで顔を突き合わせるのが理想とされる中で、御社は社員の方も在宅メインで、弊社のチームも別の国から作業しています。
リモート体制でプロジェクト推進するうえでの課題や成功の秘訣などありますか?
酒徳様:何をやっているか分かりにくいという不安感はお互いに持っているとは思いますが、しっかり成果物を出していただくことで、信頼に繋がっているというのがまず第一点目ですね。
あとは、SlackやZoom、Google Meet等を活用しながら、定期的にミーティングを行い情報をしっかりと連携して行く。スピーディーに連携していくことが成功の秘訣かなと思います。実際にベトナムに訪問させていただいたときにも「互いに早く連絡できていることがすごくありがたい」という言葉もいただいていたので。そこはお互いにとって成功の秘訣だったんじゃないかなと思っています。
ーCW:当社とのお取組み効果を感じている点はどんな点でしょうか?
酒徳様:やはりコスト面が大きいと思っています。例えば日本人の方を1名プロジェクトにアサインしようと思ったら、簡単に金額が増えていきますが、コウェルに依頼することによって、コストが抑えられます。かつ、ブリッジに日本人が入っているので、コミュニケーションロスを一定解消できているっていうところは、大きなポイントかなと。
マニュアルテスト・自動テストのどちらも活用させていただいていますが、どちらのチームにも現在はブリッジとして日本人が入り、かつ現地にも翻訳のメンバーがいるので、日本語の課題は、多少解消できています。
ーCW:先ほどコストのメリットが大きいとおっしゃっていましたが、どのくらいのメリットを感じていますか?
酒徳様:同じ規模で第三者検証ベンダーを使った場合、1.5~2倍はするんじゃないかなと思ってます。なので、削減率でいうと30%から50%。恐ろしいですね(笑)
ーCW:オフショアを活用する中で注意している点はありますか?
酒徳様:注意が必要だと思っているのは、コミュニケーションのロスです。少なからず発生しているのが実情です。これを優先的にやって欲しいんだけれども実際にはそうなってなくて、できるところから動いていたりとか。要因としては、対面で行えていない部分や、文化の違いも多少あると思います。そこは弊社としてもしっかりとケアして行く必要がありますね。
ーCW:チームでも課題等が日々出てくる中で都度振り返り改善しつつ少しずつ育っていくような形を目指して取り組んでいますが、改善されてきているような感覚はありますか?
酒徳様:指摘や問題点があった時に、それに対しての振り返り施策の検討等を行っていただき、迅速に対応いただいていると思っています。施策の実行結果のフィードバックは、もう少しいただいてもいいかもしれませんが、初期段階でのアプローチはすごく早くやっていただいている印象で、とても助かっています。また、施策の内容を見ても、的を得ているものが多いので、しっかりと改善できているというところは、長くお付き合いさせていただいている要因かなと思っています。
中野様:最近になって、日本・ベトナムの方々を含めてコウェルさんと定例会やそれぞれのチームでのミーティングをやるようになってきて、コミュニケーションが取れるようになってきたことは、組織を作っていく上ですごい良くなっていると思います。
以前は進捗状況もSlackでやり取りしてるだけでしたが、今は体系的にコミュニケーションが取れています。ただ、やっぱりコミュニケーションの部分、日本語の使い方は難しいところがあり、認識齟齬あるので、その点は我々も含めて今後、より良くしていけたらと思います。
ーCW:オフショアのテスト会社というと、最初は不安もあったかと思うのですが、事前のイメージと比べてギャップはありましたか?
酒徳様:私としては「日本ほど品質に関しての知見を有している国は、ものづくりの面からないかな」っていうのが正直な印象でした。
ただ、実際に一緒に業務を行ったり、訪問させていただいて感じたところは、皆さんスポンジのように吸収力がすごく高く、勤勉で責任感も強いというところを感じていて。これだとやはり日本が成長率の面で負けてしまうと感じたところです。その点に関して、いい意味でのギャップがあったというのが、私にとっては大きかったですね。最初の不安感は結構なくなったというか。
他の第三者検証ベンダーを使って現状の体制を同じように構築したら、同じように動けるかっていうと、難しいと思っています。
それはなぜかというと、テストの第三者検証ベンダーと、テストの管理者を立てて、その下にテスト設計者やテスト実施者を配置するっていう形が多くなるんですけど、どうしても意図がちゃんと伝わらないことが往々にしてあります。貴社と構築している現状の体制は特殊な体制だと思います。弊社の正社員のプロパーの下に、それぞれテスト設計者とテスト実施者を配置して、間にブリッジの方々が入っていただくっていう形になっています。その体制で、コミュニケーションのロスだったり行き違いみたいなところが起こっていない。多少はありますが、おそらくほかの第三者検証ベンダーを使うよりも認識齟齬が起こっていないところが、印象的ですね。
中野様:私も元は、第三者検証側の人間ではあるので、貴社にお願いするにあたって、品質面に関してどうなの?という懐疑的なところはあったんです。けど実際にご一緒させていただいて、これは弊社の開発エンジニアも言ってたんですけど、ものすごい細かいところまで見てくれているというのは感じてます。
こちらからお願いしたテストケースっていうだけじゃなくて、プラスアルファそこまで見ているの?というところまで見て、報告いただいてるので、そこに自分が持っていた印象とのいい意味でのギャップはすごくありました。
ーCW:ベトナムのメンバーとの取組や接点が出来たことで、何か感じたことなどございますか?
酒徳様:先日、ハノイとダナン両方の拠点に訪問させていただき、とても良い機会でした。メンバーと直接触れ合えることで、どんな方なのか人となりも分かりましたし、どんな思いで仕事に取り組んでいるのかも分かりました。そういったところを知ることで、より一緒に仕事をしている感覚を持てたと思っています。なので、より一緒に仕事をしていきたいなと思いました。正直一回解散するかもしれないみたいな話もあったんですよ。でも、やはり引き続き一緒にやっていきたいなと。
ーCW:解散のお話しがあったのですね。業務の質などの要因でしょうか?
酒徳様:どちらかというと、お願いしている業務に合間が出来てしまうところで、いったん解散しようかという話でした。ただ、一旦解散してしまうと、(他のお客のチームにアサインされるため)同じメンバーと出来るとは限らないので。なので、せっかく良いチームになっているので、同じチームでやっていきたいという話になって、解散は撤回しました。
中野様:残念ながら私は現地には行けなかったんですけど、ただ、Slackでやり取りしてるだけでも、充分ベトナムの方々が真摯に取り組んでいるのは伝わってきます。特に、改善に対しての姿勢が。こちらとしてもいい意味で色んなことを言い易くなった環境と考えています。本当に責任感と真面目さは思った以上っていうのが正直あります。それが、どのメンバーにも言えるっていうのがすごいなと思っていて。日本人だと、どこかすかしている部分があると思うんですけど、それがみんなが同じ方向を向いているって言うのは本当に見習わなければいけない面だと感じます。日本でお願いすると、チームに一人や二人は勤務態度的に変えて欲しいっていうケースは普通あるかと。
酒徳様:実際、僕も第三者検証側の時に変えてくれって言われたこともありますし、言ったこともあります。そういうメンバーがいないっていうのはすごいですね。そこは、貴社の教育体制と、評価制度が効いてるんじゃないかなと思います。第三者検証側にいた時も、ある程度教育体制は構築してましたけど、そこまで目が届かなかったところは正直あるので。
コウェル)ご評価だけでなく、良いご指摘も頂いたので、持ち帰って改善に努めてもっと良いサービスにしていきたいと思います。本日はありがとうございました。
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