グローバルITソリューション企業である株式会社コウェル(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:天野 信之、以下当社)は、これまで将来ますます深刻化が見込まれる日本国内のIT人材不足に対処するため、宮崎市、宮崎大学、民間企業が連携し取り組む「宮崎-バングラデシュ・スタイル」※1を活用しバングラデシュのITエンジニアを積極的に採用・育成して参りました。
その実績と取組内容が日本での高度外国人材の活躍の場を拡大するために非常に有効であり、より広く知って頂きたい、との主旨のもと、2023年4月25日に株式会社B&M主催(助成:トヨタ財団)の高度外国人材の活躍促進や受入企業の海外展開等関係者で意見交換をする場で、当社の人材開発責任者である石島がIT人材の育成の手法・事例についてご紹介しました。
■背景
2023年のIT人材不足は約37万人、2030年には約41万人〜79万人ともいわれ、IT人材不足は今後ますます深刻化することが予想されています。国内の慢性的なIT人材不足の中、デジタルトランスフォーメーション(以下DX)の潮流にのり日本企業の競争力を高めるには、社内外での積極的なIT活用とエンジニアリソースの確保は不可欠です。
近年、多くの企業が優秀なエンジニアを求め、海外のエンジニアリソースを活用したオフショア開発を行なっています。また首都圏と比べ人件費が抑えられる地方のエンジニアを起用したニアショア開発の導入も進んでいます。昨今では首都圏の大企業に限らず、企業規模を問わずオフショア・ニアショア開発を取り入れる企業が増え、オフショア・ニアショア開発市場は活発になってきました。
当社は、オフショア開発をコア事業としたグローバルITソリューション企業として、日本(東京、宮崎)・ベトナム(ハノイ、ダナン)に拠点を持ち、当社グループ全体で約450名規模のスタッフが在籍しています。国内大手ECサイト、メディアサイト、各種業務システム等多岐にわたるシステムの開発・運用の実績があり、最近ではECサイトの構築や従来システムのDX対応のためのエンハンス開発及びソフトウェアテストサービス等のお問い合わせを多く頂き、需要が急増しています。顧客層は年商1,000億円超の大企業や、年商100億円超の急成長中のIT系企業が多いのが特徴です。
宮崎県・宮崎市は、全国自治体に先駆け、バングラデシュのITエンジニアを日本へ受け入れる「宮崎-バングラデシュ・スタイル」※1を実施し注目を集めています。当社では2019年春より、宮崎県宮崎市にニアショア開発の拠点として「宮崎ソリューションセンター」を 開設、バングラデシュ人技術者の採用を開始し、2023年4月現在6名のバングラデシュ人技術者が在籍しており、日本国内のIT技術者需要増への対応の他、英語圏地域へのビジネス拡大を視野に入れ、将来の事業の中核となるIT技術者育成を推進しています。
日本・ベトナム・バングラデシュの3ヶ国のエンジニアが活躍する当社の採用および育成の手法・事例は、今後外国人の受入れを検討している日本企業にとって重要なヒントになるとの評価をいただき、採用した後に「どのような教育をしているか」、「どういったキャリア形成を手助けしているか」等について今回発表させていただく運びとなりました。
※1:宮崎-バングラデシュ・スタイル -------------------------------------------
出典:宮崎市 バングラデシュICT技術者雇用促進事業 https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/business/location/selling_point/1516.html
宮崎のIT企業、宮崎市、宮崎大学、JICAの連携による「ICT人材の育成と活用にかかる相互課題解決型の連携事業」。バングラデシュにおける3ヶ月の日本語教育/IT技術研修と、宮崎大学における日本語教育/企業インターンシップから成る3ヶ月の短期留学を通じて、高度なICT技術を有する外国人材の日本での円滑な就業を支援するプロジェクトとしてスタート。2021年 2 月よりバングラデシュの ノースサウス大学(NSU)と 宮崎大学が 、株式会社新興出版社啓林館、株式会社 BJIT (BJIT グループ)、株式会社 B&M と連携し、宮崎市の支援を受けて、 B-JET をバングラデシュ政府機関と JICA から事業承継。新しい B-JET (第2期A)では、現地教育を5ヶ月に拡大した Basic course 、宮崎への短期留学を Advanced course とし、 宮崎大学の新たな履修証明プログラムによるリカレント教育と位置付けて設置。
■講演会について
2023年4 月25 日に宮崎大学にて株式会社B&M主催の高度外国人材の活躍促進や受入企業の海外展開など関係者で意見交換会が行われました。
【講演内容】
【1】基調講演
【2】産学官関係者によるパネルディスカッション: 「各組織の取り組みと今後の展望」
❚当日のアーカイブ動画:
<当日のアーカイブ動画は下記よりアクセスください。>
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